ヴィーガンの石鹸は裏の成分表示を見ればすぐ分かる、と思って以前は買っていました。
が、これが間違っていました・・。
この方法では完全に植物性100%かまでは確認することができませんでした。
というのも動物素材が使用されていても、その厳密な表記まではされていないからです。
ここでは、ヴィーガン石鹸の確認方法と実際に自分が使用した100%植物性のヴィーガン石鹸もいくつかお伝えしたいと思います。
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ヴィーガンの石鹸の確認方法とは?
自分のようにあまり深い知識のない方は、単純に成分表示を見て動物油脂といった動物由来成分が入っていなければ全て植物性と判断しがちだと思います。
実際自分はこの判断方法で、無添加ではあるけれど動物性の成分も混じっている石鹸をヴィーガン石鹸と思い込み買い続けていたのでした・・。
なにげなく流して見ていた“石ケン素地”、ここに動物性の成分が使われている可能性があるのです。
石ケン素地は高級脂肪酸のアルカリ塩と呼ばれ、高級脂肪酸にアルカリを加えて反応させて作られています。
この高級脂肪酸は油脂から取り出され、油脂には牛の脂である牛脂や馬油が使われていることがあるのです。
もし100%植物性のヴィーガン石鹸を選びたい場合、石ケン素地の原料になにが使われているかまで確認する必要があります。
法律上からの表記なのでしょうが、自分のような深い知識のないゆるヴィーガンは石ケン素地の表記だけでは判別できません。
というか判別できずヴィーガン石鹸だと思い使い続けていました。
名前や説明に植物性100%・ヴィーガン等記載がない限り、ネットの公式サイトから確認するか直接電話するしか今のところ方法がないですね。
個人的には石ケン素地に原材料の油脂が牛脂なのかパーム油なのかオリーブ油なのか等、厳密に表記するよう改正してほしい限りです。
植物性100%のヴィーガン石鹸5選
ここではヴィーガンの石鹸の中でも余分な添加物を使わず天然由来及び動物実験をしていない石鹸に絞ってご紹介します。
そのほとんどが環境破壊に起因するインドネシアやマレーシアのパーム油も使用していません(他国のパーム油を使用している石鹸については説明欄に記載しています)。
シャボン玉石鹸純植物性シャボン玉浴用
写真引用元:シャボン玉石鹸
シャボン玉石鹸は今回ご紹介する石鹸の中では恐らく一番有名かもしれません。
ヴィーガンではない方も知っている人は多いと思います。
実際に自分も普段から使っているのがこちらの純植物性シャボン玉浴用石鹸です。
シャボン玉石鹸は無添加石鹸・ビューティーソープ、そしてこちらの純植物性シャボン玉浴用石鹸の3種類があります。
ヴィーガンの方が使えるのは純植物性シャボン玉浴用石鹸のみです。
無農薬のアブラヤシから取れたパーム油を使用していますが、熱帯雨林の破壊を防ぐため農園拡大抑制に努めるマレーシアから取り寄せているそうです。
こちらの石鹸は小さな子供だけでなく、猫や犬の身体を洗うのにも使用できます。
実際に今も使っている感想としては、さっぱりした洗い上がり感、でも肌が乾燥したりつっぱったりといったことは感じません。
泡立ちもしっかりしていますね。
お値段も1個143円なので圧倒的なコスパです。
ただ、一般のスーパーなどでは通常のシャボン玉石鹸は置いてあってもこちらの純植物性シャボン玉浴用石鹸はなかなか置いてありません。
自分はいつも東急ハンズで購入しています。
もしくはアマゾンや楽天等のネット通販でも販売されています。
アレッポの石鹸
写真引用元:アレッポの石鹸
アレッポの石鹸は古くからある有名な石鹸なので知っている方も多いと思います。
実際に自分も何度か使ったことがあります。
オーガニック関連のイベント参加した時には、無料でサンプルまでいただけありがたく使わせていただきました。
アレッポはシリアのダマスカスと並んで世界最古の都市です。
ここで釜炊きし職人の手によって石鹸は作られます。
アレッポの石鹸製造ビデオ(字幕付き)では実際にアレッポの石鹸ができるまでの工程概略を見ることができます
石鹸の種類はノーマル・ライト・エキストラ40の3種類があり、それぞれオリーブオイルとローレルオイルの比率が違います。
どれも成分はオリーブオイル、ローレルオイル、苛性ソーダと水のみです。
実際に自分が使った感想は、日本の石鹸並みのもこもこ泡までの泡は立ちませんが、なめらかさと潤い・オリーブの良い香りを楽しむことができました。
これ1つで頭の先から爪先まで使えるそうです。
1個がけっこう大きいので、自分は2~3ヵ月もちました。
また気分転換に今後も購入しようと思っている石鹸です。
アレッポ職人の石鹸
写真引用元:アレッポ職人の石鹸
アレッポの石鹸は自分が知る限り上記のアレッポの石鹸とこちらアレッポ職人の石鹸の2社があります。
アレッポ職人の石鹸は元々はシリア国内で作られていたようですが、現在は内戦の影響で石鹸職人がトルコやフランスなどに逃れシリア以外の国外で石鹸を製造しているとのことです。
石鹸に使われている成分はオリーブオイルとローレルオイルです。
種類はオリーブオイルとローレルオイルの比率の違いで3種類あります。
その他、アレッポ職人の石鹸は釜焚き製法以外にコールドプロセス製法の石鹸もあります。
コールドプロセス製法の石鹸とは、原料を混ぜ合わせた時の化学反応による自然な熱だけで作られる石鹸です。
コールドプロセス製法の石鹸に関しては全て日本で作られています。
カサブ石鹸・リトルカサブ石鹸・カサブクレイ石鹸の3種類があり、ローレルオイルの含有量がそれぞれ違います。
琉白(RUHAKU)月桃クリアソープ
写真引用元:琉白(RUHAKU)
琉白(RUHAKU)の石鹸の特徴は沖縄産の素材がふんだんに含まれている部分です。
月桃・クチャ・海洋深層水、等沖縄の天然成分が多く含まれています。
また、世界最大規模のオーガニック認定機関であるエコサートの認証を受けています。
石油由来合成界面活性剤やパラベンは不使用、無着色・無合成香料ですがエタノール・グリセリン・スクロースなど一部添加物は使用されています。
完全に動物実験をしていないかまでは判断できなかったのですが、“全ての製品において新規の動物実験が行われていない原料を積極的に用いる”、との記載がありました。
また、パーム油は使用していますが、東南アジアではなくコロンビア産となります。
琉白(RUHAKU)月桃クリアソープは汚れを吸着する力が強く、ミネラルも豊富に含んでいます。
自分の友人が実際に使用した感想ですが、洗いあがりがなめらかで通常の石鹸を使用した時のようなゴワゴワした感じはなかったとのことでした。
洗った後はすべすべ感があったとのことでした。
現在お一人様一回限り990円でローション・オイル・クリーム、そしてこちらの琉白(RUHAKU)月桃クリアソープ4点を含む琉白トライアルセットもお試しすることができます。
その他アマゾンや楽天等でも販売されていますが、どこも価格が2000円を越えるので1回試しにということであればトライアルセットの方が半額以下でお得かもしれません。
四葉商店の石鹸
写真引用元:四葉商店
四葉商店の石鹸素材には、食べられるレベルの優しいものが選ばれているそうです。
また、コールドプロセス製法で低温熱で仕上げられているのも特徴です。
石鹸の種類にはよつば石鹸・出雲真菰石鹸・手づくりまこも石鹸・ローゼル石鹸・松葉の壱の5種類があります。
出雲真菰石鹸に使われている真菰は霊草で邪気を祓うとも言われています。
他にはない独特の植物を使用しているのも特徴ですね。
通常のよつば石鹸にはオリーブオイル・ココナッツオイル・ひましオイル・シアバター(ガーナ産)・ココアバター・水酸化Na・精製水が使用されています。
出雲真菰石鹸や手づくりまこも石鹸に松葉の壱等、他にはない石鹸で贈物としても喜ばれそうです。
自分も今度どれか1つ購入してみたいと思います。
ヴィーガン固形石鹸まとめ
植物性100%かどうか確認するには、石ケン素地に使用されている成分まで確認する必要があります。
ネットの公式サイトか直接電話して確認するのが一番確実です。
ここで挙げた5つの石鹸に関しては自分が全て確認済みです。
その他には添加物・パーム油・動物実験の有無も選ぶうえでの基準となります。
ヴィーガンの石鹸で動物実験を進めているところはほぼないと思いますが、添加物やパーム油は使用していることもあります。
正直ヴィーガンの石鹸は市販の石鹸より多少お高いですが、環境や動物愛護等を考慮すればそれだけの価値はあると感じます。
自分は最近いつも純植物性シャボン玉浴用石鹸を使用していますが、四葉商店の石鹸も気になるので今度購入したいと思います。